交通死亡事故解決の手引き 死亡事故遺族になってしまった時に

ご家族、ご身内が不幸にも交通死亡事故に遭われてしまった場合の対処法を指南しております。

死亡事故では過失割合が損害賠償額に大きく影響する

死亡事故での過失割合を論じる前に、まず過失割合とはどのようなものなのか、その意味を正しく知る必要があります。過失割合とは。交通事故においての加害者側と被害者側の過失(落ち度)の割合のことを言います。もちろん加害者と言われるくらいですから、そちらの方に多くの過失が認められるのが普通です。

でも被害者にも何らかの過失が認めれれることもありますから、すべての責任を加害者だけにおしつけて損害賠償を決めるのは不公平な場合もあります。このような考え方によって決められるのが加害者と被害者の過失割合なのであり、例えば両者の過失の割合を7対3とか、8対2というふうに決めて、その割合に応じて両者で損害額を負担し合うのです。

こうすることを過失相殺と言い、仮に加害者の過失割合が8分で被害者が2分であった場合の損害賠償額が500万円だとすると、被害者の2分の過失割合分100万円が500万円から差し引かれることになるます。これで分かるとおり、過失割合によって損害賠償額は大きく変わってくるのです。

加害者と被害者の過失の割合はどのようなプロセスで判断・認定が行われるのか

では人身事故におけるこうした過失割合の判断や認定はどのような手順を経て決められるのでしょうか。まずそのプロセスを見てみましょう。

<過失割合の判断・認定プロセス>

  1. 保険会社の担当者が交通事故の事実関係について被害者側、加害者側両方から状況についての説明を受けます。
  2. 両者の主張に食い違いがある場合は、聞き直して矛盾点などを問い質します。更に必要に応じて事故現場を独自に調査することもあります。
  3. ①と②のプロセスで得た事実から、妥当だと思われる判断を導き出します。
  4. 加害者側と被害者側の何対何というような過失割合については過去の裁判における判例や、保険会社に備えている「過失割合認定基準表」などの資料をもとにして認定されます。

このような判断・認定のプロセスを経て過失割合が決められるのが理想的なのですが、実際は必ずしもそうではなく、加害者側の言い分だけを聞いて過失割合を決めることも少なくないようです。

公開日: